ソウルの北にある坡州(パジュ)市を訪ねて


北朝鮮との境界線に位置する坡州は以前から気になっていて、

いつかは行ってみたいと思っていた。最近、友人の友人が住んでいると知り、

3月末に訪ね、案内してもらった。


撮影地として有名な「碧草池文化樹木園(ピョッチョジムナスモグォン)」

宿の近くの地下鉄弘大入口駅から9時3分発の京義・中央線に乗り、

終点のムンサンに10時に到着。

迎えに来てくれた友人の車でまず向かったのは「碧草池文化樹木園」(ムンサン駅から車で25分)。

約4万坪の広大な公園は、韓国的な庭園とヨーロッパスタイルの庭園からなる市民の憩いの場。

池や橋、彫刻、噴水、小道、花畑などを利用して様々なシーンが撮影できるとあって、

ドラマや映画、CMの撮影地としても有名なスポット。

撮影された作品には「屋根部屋の皇太子」「太陽の末裔」「被告人」「最後から2番目の恋」「星から来たあなた」と、数え切れないほど。

まだ花や緑には早い時期だったが、4~5月になると様々な花々や緑が美しい風景を作り出すのは想像に難くない。入園料は4月~10月のオンシーズンは7000W(週末、日祝は8000W)。



車で30分

早めのランチは「ガルリルリ農園」でウナギ

先日、コリアン・フード・コラムリストの八田靖史さんに「坡州に行くならウナギを」と

教えてもらったので、友人に頼んでウナギで有名な「ガルリルリ農園」へ。

店内は韓紙を使ったインテリアが美しいシックな雰囲気で、週末は行列必至の店。

人気メニューは焼きウナギの定食 (1人前40000W)。

味は塩味とヤンニョム味の2種類あり、チゲ、釜飯、ナムルなどが付く。

ココのウナギ料理はカリッと焼いてあるものをそのままか野菜に包んで食べる。

IHヒーターのようなものの上にお皿をのせるのでウナギは最後まで温かく、

美味しく味わえた。

車で20分

ドラマ「トッケビ」に登場のカフェ「ZINO」

こんなところにカフェがあるんだろうか?と不安になるほど周囲に何もない場所に忽然と洋館が現れる。2017年、韓国中を席巻したドラマ「トッケビ」に出てくるカフェ「ZINO」。ドラマの中ではカナダにあるという設定だったが、こんな場所にあったとは!? お店の人も慣れたもので「2階まで見学したら注文してください」と。1杯10000Wのコーヒーをじっくり味わった。

車で20分

「烏頭山(オドゥサン)統一展望台」

漢江(ハンガン)と臨津江(イムジンガン)の合流地点に設立された烏頭山統一展望台。

一番近いところで北朝鮮とは460mしか離れていない。

無料の望遠鏡を覗くと北朝鮮の風景を眺められるという。

残念ながらこの日は黄砂やPM2.5がひどくて対岸は霞んでいたが…。

坡州に住む韓国人に「隣接する町に住んでいて怖いとか、危険だと思ったことはないの?」と聞いたら「全然、全くない」と。だれも戦争が起きるとは思っていないという。

ただ統一に対してはちょっと複雑な思いだそうだが。入場料3000W

車で10分

芸術家たちが住む「ヘイリ村」

作家や美術家、映画人などが住む文化芸術村「ヘイリ村」。

カフェやギャラリーなどが数多く点在しているので、

食事やデートに多くの人が訪れるスポットとなっている。

散策しながら数ある個性的な建物を見学。

その一つカフェhomeoはイギリスのHALOなど海外の家具を輸入販売している店で、

売り物?と思うような席に座ってお茶をいただける。

そのすぐ近くにあるBook House FORESTは7年ほど前、ドラマ「ボスを守れ」で見て以来、気になっていたカフェ。

今ではそう珍しくもない風景だが、お店に入った瞬間、壁一面に広がる本棚に圧倒された。ほかにも「また!オヘヨン」などにも登場していた。ユニークな建物や展示館が集まり、

ここだけの体験も楽しめるこの村に後ろ髪引かれつつ次のスポットへ。


車で5分

メルヘンパーク「プロヴァンス村」

南仏のプロヴァンスをテーマにした村で、パステルカラーを基調とした洋風建築のショップやレストランがいっぱい。まあ、可愛らしいこと。

そう広くはないのでほどよい散策スポット。ドラマ「星から来たあなた」の撮影地にもなったことで人気を集めている。

夕暮れ時から街中に明かりが灯り、夢の世界のようだった!

車で20分

ムンサン駅から帰路へ。坡州市は車から眺めていると田園風景が続き、田舎だな~と思ったが、訪ねてみたい面白スポットがたくさんある町だった。

Uri-labo editors

Uriとは韓国語で「わたしたち」。 各メディア誌で編集・ライティング経験を積んだ 「わたしたち」4人が「わたしたち」のフィルターを通して 九州・福岡の様々な情報を発信します。 グローバルな偏愛視点がわたしたちの「ウリ」。 お仕事の依頼はお気軽にメールください。 お問合せはurilaboyoko@gmail.com

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